BYというのは『Brewery Year』、酒造年度の略なんですが、
7月1日〜6月30日の一年がBYの期間になります。
つまり、21BYは本日までで、明日からは平成22酒造年度がスタート
しちゃうってわけなんです(汗)。

ということは、本月末在庫数量などを鑑みて、次の酒造計画表をたてていくことに
なるわけでして。
製造計画をたてるのは、毎年のことながら、頭が痛い・・・。

当初は、在庫がありすぎて(笑)、バブル崩壊後出荷量が劇的に減少していきました
ので、在庫を減らしながら生産量も減らしていたわけで。
しかし生産量を減らせば、コストが高くなる。なので、経費を詰められるだけ詰めてみたり
人件費を減らしてみたりetcの試行錯誤の繰り返し。
仕込みの人数からいえば現在の方が多い?のですが、その当時は事務職、営業職、配達、
瓶洗い&詰めの専属社員を抱えていたのですが、その社員も一人減り二人減り・・・。
一人減るということはつまりはその職責は私にくるわけで・・・。
本当に大変でした!(泣)
現在わずか社員2名で行っていかれるのは、従業員の質が高いということなのでしょう!(笑)

私的には、精神的にも経営的にも体力的にも追い詰められていた状況からはちょっとだけ打破
できたので、今まで以上に「お酒を醸す」ということに時間が使えるようになったと思います。

蔵元杜氏として2足のわらじを履いてからは、経営者として財務状況を常に頭に入れながら、
酒造計画を練るのでコスト高にならないよう経費を詰めた計画にと考える反面、ここの部分は
経費や設備投資すればもっと質が良くなるのではないかなどと考えたり・・・

今日のお昼のTV番組で「サッカーW杯での日本チームのように、会社も一丸となってやれば
不況下でも強く乗り越えて行かれる!」なんて言っていましたが、確かに言えることです。
「和醸良酒」という言葉そのものですね!

苦しくてもあきらめない姿勢、負けないという強い思い、ひたむきで折れない心を持ち、サムライ
ブルーのように荒海の酒造界を走り続けていこうと思います!!!


本格的に酒粕堀り&詰め作業が始まりました。
まずは、吟醸粕から。

吟醸粕は、柔らかく風味がとても良く、ついついつまみ食い
してしまうほど(笑)

CA3E0021.jpg

蔵人S君が酒粕堀りの係です。
全身、蔵人S君の粕漬け!?と思えちゃうほど、粕と戯れています(笑)

CA3E00220001.jpg

かなりハードな仕事です。粕をタンクの上まで持ち上げなければ
なりませんからねぇ。
横で、蔵人Y君が力が抜けるようなことばかり言ったりしているので
蔵人S君はタンク上まで持ち上げられずにいます(笑)

店頭でも販売しております。
おいしく奈良漬けができますよ〜!!


今月初め頃に、「十九」が世界へなんてblogを書いたのですが・・・
なんとかイタリア仕様のラベルに仕上げ、あとは輸出されるのを待つのみ状態
だったのですが・・・

残念ながら、イタリアへは向けて海を渡れないことになったようです(泣)
「一緒に行かれる蔵元さんに不幸があり渡伊出来なくなったのですみません
でした」と、十九を持って行く予定だった方からの電話が1本入り・・・
「あ・・・そうですか。わかりました」と電話を切りました。

もし、「特別純米酒 十九イタリアver.」を手に入れられた方は幻中の幻の1本ですよ〜(苦笑)
もう二度と出回ることはないでしょう!

残念な結果ですが、イタリア語も勉強できましたし、まっ良しとすることにします。

世界は遠かった・・・ということですネ。


当蔵のトイレ掃除は、私、専務の担当です。

今から9年ほど前、蔵を復活しようと決め、ある杜氏さんの元で酒造りを勉強させて
もらっていたのですが、その杜氏さんにまず言われたことが「トイレを綺麗にしなさい」でした。

勢いのある蔵元さんのところは必ずと言っていいほどトイレが綺麗です。

トイレを綺麗にするってことは、一番目につかない、嫌なところを心がけてるってことで、自ずと
他のいろんな面においても心がけることが出来るようになり、整理整頓をするようになると思うの
です。
まして、私たち造り酒屋は清潔こそが当たり前、良酒を醸すには掃除に手落ちがあってはなら
ないわけです。

私が蔵を復活させる際、まず最初に手を付けたのは、「蔵にある、いらないものは捨てる」でした。
無駄に場所だけを取る余計な物があると、掃除をしていても邪魔になりますし、そういったものに
限ってやたら重くて持ち上げてまで掃除をしなくなったりするものです。

とにかく掃除を当たり前のようにしていれば、「必ず復活出来る」、と妙な自信がありました(笑)。
まあ、まだまだ完璧といえるまでには程遠いのですが(泣)、それでも以前よりスッキリとしてき
たように思えます。今後は今以上にもっともっと、蔵を綺麗に、事務所も綺麗にしていきたい。

いらないタンクや機械類はほぼ全部捨てたのですが、そのうち捨てるものがなくなり、私が捨て
られるかもしれませんねぇ(爆)
その時は、どなたか拾ってくださ〜い(笑)


信州新町でご活躍されている山口ご夫妻による企画展のご案内です。

glass1.jpg


そして、山口親子による『夏の夜の夢コンサート』。

glass2.jpg

当日は、よ〜く冷えたビールではなく、日本酒を無料で振る舞います。
遊びにいらしてくださいね!


Samurai Blue やりましたねぇ〜

3得点を決めた選手達はもちろん、ピッチ上、中盤で動き回っていた
日本代表「HAE」トリオ。
Hは長谷部、Aは阿部、Eは遠藤。

ものすごい運動量で相手の選手を入れ替わり立ち替わりでピッタリ
と体を寄せ、中盤での主導権を渡さなかった結果がこの勝利につながった
んじゃないでしょうかねぇ。
『ボランチ』という役目がとても重要なのだということがよ〜く分かる試合内容
だったと思います。
3ボランチがうまく機能した
Samurai Blue

上を目指し、頑張ってもらいたいです。

当蔵の
Samurai Blueたちも出番をいまかいまかとウォーミングup中。
あっ、蔵人Y君やS君のことではないですよ(笑)
日本酒たちです!
近々、blogにもupできるかと思いますのでお楽しみにぃ〜♪

本日の蔵人S君、観察日記ならぬ反省日記のようです(笑)

蔵人S君 観察日記


引き続き、ダライ・ラマ14世猊下話ですみません(笑)

『悟りへの道』として『入菩薩行論』とう本があります。
 ダライ・ラマ14世猊下が、チベットから亡命する際に何も持てるものがない状態で、
唯一、シャーンティデーヴァの『入菩薩行論』の本を手に亡命されたそうです。
ダライ・ラマ14世猊下は、この本に出てくる言葉をいつも口にしているようです。

「私の常なる願いは、この宇宙が存在する限り、有情の苦しみがある限り、
輪廻の世界に留まることだ。力の限りその者たちを助けるために。」

苦しみのあるところに生まれ、それらを助けることを切に願い行動する菩薩としての生き方。

以外と分かりやすいのがチベット仏教なのかもしれませんねぇ〜



私の隣にいた友達がデジカメを持ってきていて、こんなにキレイに撮影できました♪


先日のダライラマ14世猊下に会ってから、本を読みあさっています(笑)
『宗教』という感覚ではなく、日頃感じていたことの確認といえばいいのか・・・

なんとな〜く心の中で感じていた三つの心。

 1.出離の心
(輪廻から抜け出したいと思う心)

 2.菩提心(一切衆生を救済するために自分自身が悟りを得たいと思う心)

 3.正しい理解(空を理解する智慧)


こういうことのようです。
仏門に入るということではないですよぉ〜(笑)
仏の道を勉強するのは、次に生まれ変わる時なんじゃないかと(汗)
まだまだ煩悩だらけですからねぇ(笑)
例えば、チベットの僧侶の方々が身にまとっていらっしゃる法衣が欲しいとか(爆)
下げていらしたバッグが便利そうだとか(爆)
日本酒が飲みたい!とかネ(泣)



朝、ビオトープをのぞくと数匹のカワニナの様子が・・・
お亡くなりになったもようです・・・

蔵人Y君も私も、いつ飼育委員長が気付くだろうかと
思っていたのですが、蔵人S君は帰り際になるまでまったく
気づかなかったようです(泣)

蔵人S君 観察日記

「気づき」というものは人それぞれ違うとは思いますが、
お酒を醸すということは目に見えない微生物達の様子を
常日頃気づいてあげていないととんでもないことになってしまい
ますのでね・・・。
社長も蔵人S君も、この「気づき」というものに気づいてもらいたい
今日この頃です(笑)


家呑み おつまみ

本日は、新潟のお酒で晩酌です♪
「景虎」です。
新潟のお酒は日々よく飲まれるお酒の質がどのお蔵さんでも高く
見習うものがあります。
どの温度帯でも美味しく飲め、料理の邪魔をすることなく、扱いも
それほど大変でもなく・・・
新潟の底力を感じます。


HI3F0299.jpg

メガネをかけた真ん中のおっちゃん!?(笑)
ダライ・ラマ14世です。

今日は、ほぼ1日仕事を休み法話を聞いてきました。

とても無邪気で、興味深く、努力家という印象です。
分かりやすい英語でしたのでまぁなんとなくわかります。

「苦しみ」は自分で作っているので、お寺にすがったり私に
すがっても、その苦しみからは救い出すことはできないと
言っていましたねぇ。
こういう言葉を聞いても、人間というものは他力本願的な
ところがとても強い生き物なのかもしれません。

私のようにもともと他力本願できない状況に置かれていた者
にとっては修行になっていたのかもしれませんねぇ。

普通のおっちゃんが話す法話はとても面白かったです!

普通のおっちゃんなんて書くと「このバチあたりものめ!」なんて
怒られてしまいそうですね(汗)


| 1/3PAGES | >>