「いい夫婦」の11月22日 22:11 携帯の緊急地震速報のあの音が・・・
社長はコンビニ勤務、私は愛犬と3階でテレビを見ていました。愛犬が天井を見上げ外の物音に耳を澄ませ始めたので、持病のてんかん発作かなぁと思い名前を呼んだその直後、地鳴りと共にものすごい早い横揺れが。
今まで体験したことがない地震の揺れでしたので、犬を抱え2階の義母のところへ行き、とにかく着る物を着せて手をとり外へ。
義母を一人にさせておくことはできないので、社長がいるコンビニ事務所へ行き、義母に愛犬を預け、その後も何度も余震らしき揺れが続いていましたが、とにかくお酒の状態や設備の確認をしたいと思い蔵へ向かっていたところに、社員Y君がやってきてくれました。二人で、とにかくお酒を貯蔵しているそれぞれの冷蔵庫へ。奇跡的に、1本も割れていなくて、今後の余震のために高く積んであるお酒をおろし、次は、洗瓶をパレット積みしていた貯蔵蔵へ行き、こちらも崩れることなく無事を確認。
それから義母と愛犬と共にテレビのある会社事務所へ移動したのですが、この建物が被害にあっていました。
売店の棚に並べていたものは揺れ落ち割れていてガラスが散乱していました。
中味が入っていない見本瓶でしたので良かったです。
壁という壁に横に亀裂が入っていました。
余震も続いていたので、朝になって明るくなってから被害状況を確認してみると、
庭の灯籠やお稲荷さんの祠がズレて落ちそうになっていたり、土蔵壁に刺さっているチチが抜け落ちていたり。
仕込み蔵の壁や瓶詰め場の天井のボードが剥がれ落ちていたり、搾り機がズレていたり。
搾り機も、お水を張っていたので片側が重かったのでこの程度のズレで土台から落ちなくて良かったのですが、水を張っていなければ軽いはずなので倒されていたかもしれないと思うとゾッとします(汗)。
同じ土地の上に建っている自宅も、食器棚から食器が飛び出し割れ、壁にかかっていた額は釘ごと抜け落ちていたり、仏壇の中のお位牌が飛び出していたり、本棚から本が崩れ落ちていたり、タンスがズレ落ちていたり・・・
なにより、建物がどちらかに沈んだのか引っ張られてしまったのかねじれてしまったのか分かりませんが、障子や襖がその役目を果たせなくなってしまいました。
尾澤家先祖代々の申し伝えで、自宅と店舗兼事務所が建っている土地の下は「地震の道がとおっている」ということで、自宅と事務所が激しく揺れるときは、両脇の土地に建っている仕込蔵やコンビニは被害が少なく、仕込蔵が激しく揺れるときは、自宅と店舗兼事務所は被害が少ないと言い伝えられています。
28年前の地震では、旧仕込み蔵のレンガ煙突が崩れ落ち被害が大きかったそうですが、その時自宅の被害はそれほどでもなく、東日本大震災の時は仕込蔵が激しく揺れ自宅にいた義母はさっき地震があったみたいよ〜程度でしたから、確かに地震の道がとおっているようです(汗)
来週からの仕込みに向けて自分達で修復できるものは修復し、建物は明日建築屋さんが来てくれることになっていますので診断してもらうことになっていますので、それから判断することになります。
社員2名を含め家族全員怪我もなく無事ですし、建物に若干被害がでたものの、この程度で済んだのも、20日に醸造祈願祭をしたばかりでしたので、松尾様が守ってくれたのだと思いますので、お供えしていた神器が割れてしまったので早速新しいものを購入してお供えしようと思います。
今日は振替休日ですが、私は売店、社員Y君は瓶詰め場、社員K君は仕込み蔵の片付けと修復作業です。
「信州新町」は合併したので「長野市」という大きな単位になってしまい、すぐお隣の合併しなかった「小川村」の情報はメディアなどで流れたり防災情報でも流れたりしましたが、こういう災害のときに「長野市」という大きい単位だけでなく合併した旧市町村単位でも情報が欲しかったですね。
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