今年の夏、お世話になった先生がお亡くなりになりました。

師匠の馬場先生の後輩で、昨年も大変お世話になったM先生。

お酒造りを始めた頃、全然ダメダメなお酒でしたので、「口に入れるのもおぞましい」とM全然から言われていました。

とてもナイーブな先生で、私も若気の至りで先生に対して反発したり、迷惑かけたりと、失礼な態度をとったりしていました。

馬場先生が亡くなられるちょっと前くらいに、「Mさんのこと頼んだよ。時々でいいからお酒持って行って相談したり、教えてもらったり、体の具合のことも気を遣ってあげてね。約束ですよ」と言われ、その頃から色々相談にのってもらうようになりました。

私も年齢を重ねて、お酒の方も以前よりはましになり、M先生は口は悪いだけで、親身になってくださる先生だったんだなぁと思うようになりました。

醪がおかしい!とかお酒がおかしい!と電話すると、休日だろうが夜だろうが、すぐ来て下さって...


新酒研究会や初のみきりの時に、「どうした?キレイな酒になって!」ほめられているんだかけなされているんだかわからないM先生の独特な言い回しで言われるようになりました(笑)

社長が病気を患うとお見舞いに来てくださったり、先生が入院されお見舞いに行くと「何しに来た!」なんて怒られたり(笑)


先生と過ごした最後は、2年前。
グルコース測定について一緒に研究してくれて、約1年かけてお墨付きをいただきました。

そんな二人の先生専用の造り蔵の履き物。当時はいつでも勝手に入ってきて、ビックリ??しましたが、今も時々「まったくあなったって人は〜」と心配で来てくださっているのがわかります!(笑)

M先生、これからも馬場先生と一緒に見守ってくださいね!




元大リーガー、イチロー選手が引退された後、「人生100年イチロー人生すごろく」という企画がありました。


そこで、彼が語っていたことは、激しく同感することばかり(笑)。
まるで、私が思っていることを代弁してくださっているかのようでして!


「リーダーはもちろんいた方がいい。いた方がいいですけど、もっと大事なのは何かを感じようとする人間がいるかどうかなんですよね。優秀なリーダーがいても、それを見て何かを感じる人間がまわりにいなかったら、チームとして何にもならない。決まったリーダーがいなくても何かを常に感じようとする姿勢がある人間が集まった方が、チームとしては上手く機能すると思う。」

「もし自分が社長だったら、厳しさは優しさと捉えることが出来るので、わかりやすい優しさは見せないと思いますよ。厳しいと思います。ただの優しさはもう、何にも優しくないですからね。障害にしかならない。その瞬間はなんとなく、空気で良かったとしても、ためにはならない。」

「プラスαであの人のために俺は頑張るんだという気持ちが多ければ多いほどそれはどんどん良いチームになっていくと思う。トップがそういう気持ちを示してくれないと、チームにプラスαが生まれない。」

「今はテクニックばかりで心がない。野球も。つまんないんですよその意味で。だからこれから先は、そこなんじゃないか。人間の心。心にみんなやっぱり、技術にも感動するけど、やっぱり人ですからね。なんかそういうものが失われつつあるのはすごく…。」



私は、なかなか相手に説明することが苦手な方なので、社員たちにもこのことが伝わってくれるといいなぁと思っているのですが、伝わっているかなぁ。


令和元年醸造の1本目留めましたよー。
初っ端からハプニング続きでしたけどねぇ..…

まっ、結果オーライということで。

そんな感じの仕込み真っ只中ですが、長野県内の十九ディーラー2店それぞれのオリジナル十九を出荷しました〜。

真田町の地酒屋宮島さんオリジナル十九は、行って見てのお楽しみ〜(笑)

信濃町のみねむら酒店さんオリジナル十九は、こちら!



本数限定ですのでお早めに!


11月3日、私と社長の結婚記念日に、令和元年度のお酒造りが始まりました〜!(笑)



今年は、「これを造る!」ということではなく、初心に戻り「このお米で、この麹菌で麹をつくり、この酵母菌でお酒を醸してみよう!」ということで、今までリリースしてきたものは発売がないかもしれません...(汗)。


というわけで、十九を醸しはじめたあの頃に似たワクワク感と緊張感を感じています。

どうなることやら...

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で、令和元年度のお酒造りの様子は、昨年から始めましたInstagramへUPしていきまーす♪

また、社員A君による、Twitter上でもUPしていきますので、よろしくお願いいたします!


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